筋トレしないと筋肉は何日で落ちる?維持するための方法も詳しく解説

筋肉
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はてなくん

・筋肉って筋トレしないと何日で落ちるの?
・筋肉を維持するための筋トレの頻度を知りたい!
・筋トレしてない期間があったけど筋肉はすぐ戻ってくる?

そんな疑問を解決できる記事を書きました!

日頃から筋トレをしていると誰にでも

  • モチベーションの低下
  • 怪我
  • 病気

などが理由で筋トレを続けられない状況になることもあるかと思います。

そんな時に「筋トレをしない期間がどのくらい続けば筋肉が落ちてしまうんだろう・・・」と気になるのではないでしょうか?

この記事では・・・

  • 筋肉は何日で落ちるのか?
  • 筋肉を維持するための筋トレの頻度
  • 筋肥大において少々の休み期間は影響なし

などについて科学的研究と私自身の実体験をもとに詳しく解説していきます!

この記事の信頼性

柔道歴23年、元柔道全日本強化選手。シックスパックを10年以上維持し続けている筆者が書いています。

筋トレ マッチョ
目次

筋肉ってどのくらいで落ちる?

カレンダー

さっそく結論になりますが、筋肉が落ちるスピードはあなたの日頃の活動量が大きく関係しています。

通常の日常生活であれば2週間ほどは筋肉量が維持され、3週間目以降は徐々に筋肉が減っていくでしょう。

以下で科学的研究などの結果などから見ていきますね。

一例としてトレーニングを全く行わずに、病気や怪我などのようなほとんど動けない状態が1週間続くと筋肉量が大幅に減少する研究結果があります。

実際に私も膝の手術で入院した経験がありますが、1週間はほとんど片足を動かせない状態だったので左右の太ももを比べると目に見えて分かるくらい細くなってました。

筆者

全く筋肉を動かしていないと脳が体に必要のないものと判断してすぐになくなってしまうんです。

では日常生活レベルの活動量では筋肉は何日で落ちるのでしょうか?

2017年に行われた研究では1年以上トレーニング経験のある20人を集めて、

  • 4週間:筋トレ
  • 2週間:休養
  • 4週間:筋トレ

のサイクルを行い2週間の休養が筋肉量にどういった影響を与えるのかという実験が10週間かけて行われました。

その結果、2週間の休養では筋肉量を低下しなかったという研究結果に。

なので体重を維持するくらいの食事をして、通常の日常生活を送っている場合は約2週間ほどは筋肉量が維持されるでしょう。

私自身の体感としては、2週間筋トレしていなかった時期、見た目は特に変化はありませんでしたが、筋力的には若干の低下を感じました。

というのも2週間ぶりの筋トレでベンチプレスをしたんですが、以前に扱っていた重量で1セット目は10回挙がったんです。

ですが2セット目は休養前に10回できていた重量が挙がらなくなっており若干の筋肉の衰えを感じました。

筆者

2週間ぶりの筋トレはめちゃくちゃ筋肉痛に。笑

とはいえ筋肉痛が治ってから再度筋トレをした結果、2セット目も10回挙がって休養前の筋力に戻ったので、肌感的にもほとんど筋肉は落ちないという感じ。

科学的な研究結果と私の体感的なものも、ほとんど同じ結果が出たということですね。

筋肉を維持するための筋トレの頻度

マッチョ

通常の日常生活を送っていた場合、およそ2〜3週間経つと徐々に筋肉が落ちてしまうことはわかりました。

ではどのくらいのトレーニングをすれば今までの筋肉をキープすることができるのか?

先に結論からいうと、週1回1セットのトレーニングで筋肉の維持は可能なことが科学的研究で示されています。

2021年にアメリカから、「身体的パフォーマンスを維持するための必要最低限の運動量」を研究したレビュー論文が発表されました。

その内容の結果は、運動強度が維持されている限り、週1回1セットだけのトレーニングを疲労困憊まで行うことで最大32週間(8ヶ月)も筋肉量、筋力は維持できるという結論でした。

驚くべき結果ですね!

つまり、週1回1セットを疲労困憊になるまでトレーニングを行えば一定の期間は筋肉を維持できるということ。

現実的にあなたが筋肉量を維持すると考えるなら

ジムの場合だと、全身を週1回1セットずつ普段扱っている重量で疲労困憊までトレーニングすれば筋肉を維持できる。

自宅で筋トレする場合だと、自重トレーニングで全身を週1回1セットずつ疲労困憊になるまで回数をかさねることで、筋肉量を維持できる。

数日間筋トレを休むと、筋肉が小さくなって落ちるという焦りがあるかと思います。

ですが上記の研究結果からわかるように運動強度が維持されていれば筋肉はそう簡単に落ちることはありません!

筋肉の維持するには食事面も大事

お肉

筋肉の維持のためにはタンパク質の摂取が超大事になってきます。

なぜならタンパク質には筋肉の分解を防ぐ効果があるから。

タンパク質がもたらす効果は主に2つ。

  • 筋肉を作る材料になる
  • 筋肉の分解を防ぐ

人間の体は、血中アミノ酸濃度が高くなると筋肉を分解しにくい状態になります。

筆者

血中アミノ酸濃度を高い状態に保つためには、こまめなタンパク質の摂取が大事!

積極的にタンパク質を摂取するためにもプロテインを活用するのがオススメです。

プロテイン1杯にタンパク質が15〜25gほど。

1日に2、3回ほどプロテインを飲みつつ、消費カロリー=摂取カロリーを意識した食事にしておけば、筋肉の維持に貢献してくれることでしょう。

実際に私も、膝の手術で入院した経験がありますが、1ヶ月間は歩くことすらできない状態だったんですね。

ですが、担当してくれたお医者さんは私の足を見て「他の患者と比べて筋肉の落ち方が少ない」と言っていたんです。

なぜ私だけ周りの人と比べて筋肉の落ち方が少なかったのかと聞いたところ、

おそらく1日3回のプロテイン+3色食べてタンパク質を摂取していたから、筋肉の分解が抑制されたんだろう」とのことでした。

私の実体験からもこまめなタンパク質の摂取は筋肉の維持に大きく関係していると言えますね。

積極的にタンパク質をとることで、血中アミノ酸濃度を高い状態に維持して筋肉の分解(カタボリック)をできるだけ防ぎましょう。

少々休んだくらいでは筋肥大に影響はない

筋肉

「筋トレをサボると筋肉がしぼんでいつまでも筋肉が大きくならない・・・」

と考えている、そんなあなたに朗報です。

少しくらい筋トレを休んだところで、長期的にみれば休養は筋肥大に影響を及ぼさないこともわかっているんです。

2012年に発表された「6か月の継続的および定期的な筋力トレーニング後の筋肥大の比較」をした論文をもとに解説します。

この研究では、14人の若い男性をランダムでAとBグループに分けて、どちらも高強度のベンチプレス(最大1回の75%の重量)を)を10×3セット、週3回行い、24週間(6ヶ月)におよぶ筋肉の発達に関する比較実験が行われました。

  • Aグループ:24週間にわたって継続的に筋トレしたグループ
  • Bグループ:6週間筋トレして、3週間オフを繰り返したグループ
Aグループ
Bグループ
  • 24週間、継続的に筋トレ
  • 6週間筋トレ
  • 3週間筋トレなし
  • 6週間筋トレ
  • 3週間筋トレなし
  • 6週間筋トレ

それぞれを24週間後に調べたところ、なんとA、Bとも筋肉は発達し、筋肥大に有意な差は見られかったのです。

つまり長期的に筋肉を大きくすることを考えれば3週間のオフ期間をとっても、その後に筋トレを再開すれば継続的に筋トレしているのと差がなく筋肉が発達するということ。

では、なぜ3週間もオフ期間が空いているにも関わらず、継続的に筋トレしたグループと有意な差はなかったのでしょうか?

実はマッスルメモリーが関係していると考えられます。

マッスルメモリーの存在

一度ついた筋肉は通常よりもはるかに早いスピードで筋肉は戻ってきます。

そう、これが「マッスルメモリー」。

マッスルメモリーのおかげで0から筋肉をつけるよりも、失われた筋肉を取り戻すことのほうがはるかに簡単なんです。

実はマッスルメモリーのメカニズムについては、完全に解明されていない部分が多いですが有力な説は存在するのでここで紹介。

マッスルメモリーはなぜ存在するのか?

1つの有力な説は、筋肉の核が残り続けるから

筋トレをすると筋肉の核は増え、それに伴って筋肉は大きくなっていくんですね。

筋肉の核は筋トレしないと増えませんし、増やすのに時間がかかりますが、一度筋肉の核を獲得すれば相当な期間なくならないとのこと。

たとえ筋トレをやめて筋肉が細くなっても、筋肉の核は10年前後も残り続けると言われています。

そのため、たとえ筋トレをしていない期間が続いても筋肉の核は残りつづけているので、筋肉、筋力を取り戻すのが比較的簡単になるんです。

実際に私も膝の手術をした経験があり、退院時は片足だけ細くなってたんですね。

コツコツとリハビリに励んでいましたが、術後3ヶ月までは自重での軽いトレーニングしかできず4ヶ月を過ぎた頃からようやく超軽い重量でのウエイトトレーニングの許可がおりました。

にも関わらず、手術から5ヶ月ほどで怪我していない脚と同じくらいの太さまで成長させることができたんです。

まさにマッスルメモリーのおかげ。

以下が証拠画像。

脚
手術したのは右足

手術したのは右脚ですが筋肉の発達が見てとれますね。

5ヶ月間でここまで太ももの筋肉が戻せたのはマッスルメモリーがあってこそ!

まとめ:休むことに罪悪感を感じる必要はない

以下で今回の記事のポイントをまとめました。

  • 通常の日常生活では、筋肉は2週間ほど維持され3週間頃から落ち始める
  • 筋肉を維持する最低のトレーニング頻度は週1回1セットを疲労困憊までやること
  • 筋肉の成長を長期的にみれば、3週間休んでも筋肥大に影響はない

あなたも「筋肉が落ちるのが怖い。休むのに罪悪感がある」と考えることがあるかと思います。

ですが、その罪悪感から体にムチを打って休まず筋トレをすればどうなるでしょう?

疲れがたまって怪我につながる可能性が高まりますよね。

他にも

  • 病気
  • 怪我
  • モチベーションの低下

などで筋トレを続けることができない日がくるかもしれません。

大丈夫、休んでも筋肉はすぐ取り戻せます。

筋肉という女神はあなたが筋トレを再開するまでずっと待っていてくれるので安心してください。笑

「最近疲れがたまってきたな」

と感じたら、たまには2週間ほどの休養期間を作るなど、肉体だけでなく精神的にもゆっくり休むなど体と心を労わってあげてくださいね。

筋肉

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